こんなレポート(卒論)は書いてはいけない


このページにはしばしば眼にする減点対象のレポートや 書き直しを命じている卒論原稿 を思いつくままにリストアップします。
  1. 表紙ページ(つまり、題目、氏名、学籍番号等)の無いもの。

    嘘のようだがこんなレポートを書いた学生が実際にいる。 採点して欲しく無いのであろうか?

  2. 文字、数字が判読不能なもの。

    字のうまい下手には個人差があるが、少なくとも読み手が誤解しないように 丁寧に書くべきである。英数字のxとt、数字の4と9等紛らわしい組み合わせは 幾らでも考えられる。

  3. 余白や改段落のほとんど無いもの。

    別にレポート用紙をけちっているわけでもあるまいに、上からしたまでびっしり 書き込んだものは、話の流れを把握するのに苦労する。 空白を生かしてレイアウトするほうが、本当に主張すべきことがはっきりする。

  4. 式変形等の部分に極端に説明が少ないもの。

    演習のレポート等で、全く日本語の説明(当然英語でも)が全く無いもの が見受けられる。 個人的なメモであれば、式や数字を並べただけでも良いかも知れないが、 人に読んで理解してもらうためには間の説明文を欠かしてはダメ。

  5. 測定データ等の記述漏れがあるもの。

    単なる記入漏れも問題であるが、自分にとって一見都合の悪いデータを しかるべき考察もせずに黙って破棄するというようなことは あってはならない。(例えば、測定がおかしいと判断して 再測定したのなら、元のデータと新しいデータを両方載せるべき。)

  6. うまく行かなくて苦労した点を隠したもの。

    変に順風満帆だと文書は書けない。 苦労した点にこそ自分の努力の跡が見えるような書き方が出来る。

  7. 考察の起承転結が見られないもの。

    問題定義、作業仮説、定量的検討、仮説の検証と段階を踏んで 文章を作成すべき。

  8. 図や表、数式や文字の説明が不十分なもの。

    図面の説明は、グラフの軸の示す物理量、使われている記号などが 何を表すのか漏れなく書く。また、図表のページにも本文に準じた 説明をつける。新しく導入した文字には説明が必要だし、 数式もその意味が、読み手に解るような書き方を心がけるべき。

  9. 1文が長過ぎるもの。

    何行にもわたってダラダラ書かれているが、結局主語や述語が あいまいで、接続語の使い方もでたらめ。場合によってはこのページ の様に箇条書にしたほうがずっと分かりやすい。

  10. 安易に指示語を連発しているもの。

    「これ」や「それ」を使っているが、その指示するものが必ずしも 明確ではないものが多い。


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(last modified at 13th Mar. 2000)