原子力エネルギー工学特論レポート(2)
問題
以下の設問に解答せよ。
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問題1
キセノン135の毒作用(講義資料3を参照)は、135Iと135Xeの原子数密度
I(t)とX(t)の時間変化で評価される。
dI/dt=γIΣfφT
-λII,
dX/dt=λII+γXΣfφT
-λXX-σaXXφT
(a) 235Uを燃料とする実験炉
(Σf=24.3(cm-1)で
熱中性子束φT=8 ×1014(cm-2s-1)の
平衡状態におけるI(t)とX(t)の値を求めよ。
(b) (a)の状態の炉を緊急停止した後(φT=0, t ≥ 0)のI(t)とX(t)の解を求め、
グラフを描け。
(c) (b)において、
X(t)がピーク値を取る時刻を求め、
初期値((a)で求めた平衡値)のおよそ何倍になるか調べよ。
この問題では以下のデータを用いよ。
| ヨウ素135 | キセノン135 |
崩壊定数 λ(s-1) | 2.87×10-5 | 2.09×10-5 |
実効核分裂収率 γ | 0.061 | 0.003 |
中性子吸収断面積 σa (cm2) | ---- | 2.72×10-18 |
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問題2
PWRなどで代表される
動力炉では酸化物ペレット、
材料試験炉などの研究炉では金属合金のウラン燃料が 使われる事が多い。
各タイプの原子炉の特徴をふまえて、 各々の型の燃料の利点と問題点を要約せよ。
(ヒント) 各炉形のそれぞれの目的(講義資料4を参照)を考え、燃料を含めた炉心構成要素に要求される性質を検討せよ。
注意
解答は、こちらの用紙を
プリントアウトし、ワープロを使って作成し、3ページのpdfファイルに変換し、
電子メールの添付ファイルとして提出せよ。
提出先のメールアドレスおよび受付期間は、別途アナウンスする。
なお、提出メールの件名は「2210106001月1コマ(レポート2)」添付するファイル名は
2210106001_anet2.pdfの様に自分の学籍番号(例では2210106001
としている)を入れておくこと。この指示を守らない場合は、減点対象とする。
回答内容に不備があれば、個別に再提出を求める場合がある。受付期間内に提出された
メール+添付ファイルの内、最新のものを評価の対象とする。
レポートの内容、提出法等の質問はメールではなく、授業支援システムの
フォーラムに、学籍番号を明記し(氏名は不要)投稿せよ。
個人や友人間で判断した変更は、先に記載した様に、減点対象になる。
友人にヒントなどを教えてもらうことは構わないが、必ず自分で考えた
結果を提出すること。極端に類似の(丸写しの)レポートがあれば、全て0点と
評価するので注意すること。
(last modified at 20th May 2021)