原子力エネルギー工学特論レポート(2)
問題
以下の設問に解答せよ。
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問題1
(a) 質量公式を用いて、ウラン236複合核の質量をMeV単位およびkg単位で求めよ。
(b) 核分裂1回当たり取り出されるエネルギーを200MeVとすると、
質量のどれくらいの割合がエネルギーとなったか?
(c) 1Wの熱出力を得るのに、毎秒何回の核分裂を起こす必要があるか?
また、何kgのウラン235が消費されるか?
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問題2
以下のパラメーターを持つ直方体研究炉を考える。
無限体系増倍率 k∞ | 1.68 |
熱中性子のフェルミ年齢 τ(cm2) | 56.2 |
熱領域の拡散面積 L2(cm2) | 2.79 |
炉心の高さ a(cm) | 57.0 |
炉心の幅 b(cm) | 35.0 |
外挿距離 δ(cm) | 8.2 |
(a)6因子公式に従って炉心の実行増倍率keffを
バックリングB2の関数として計算し、別紙(氏名と学籍番号を記す)にグラフを書け。
(b)上のグラフを用いて、材料バックリングBm2の値を求めよ。
(c)形状バックリングBg2を炉心の奥行サイズcの関数としてグラフ化し、
炉を臨界状態に保つのに必要な大きさcを決定せよ。ただし、中性子束は、
z=0を炉の中心として、
Z=±(c/2+δ)
で0となると近似される。
注意
解答は、こちらの用紙をプリントアウトし、
氏名などを記入して、手書きすること。ワープロ作成やルーズリーフや市販の
レポート用紙の使用は不可とする。1ページを原則とするが、必要であれば
追加ページを認める。ただし、裏面への記入は無効とする(評価しない)。
複数枚の解答用紙全体を
ホッチキスなどで留めることは固く禁止する。(クリップ留めは良い。)
友人にヒントなどを教えてもらうことは構わないが、必ず自分で考えた
結果を提出すること。極端に類似の(丸写しの)レポートがあれば、全て0点と
評価するので注意すること。
レポート受付は原則月曜1コマの授業終了時とする。
最終提出期限は7/1とする。それ以前の提出も歓迎する。
(last modified at 25th May 2015)