最新量子放射線機器工学特論 レポート(2)
問題
以下の設問に解答せよ。
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問題1
バンデ・グラーフ加速器の
絶縁ベルトを充分巾の広い無限平面で近似し、その表面の電気密度が一様で
σbとする。
(a)
標準状態の空気の絶縁破壊条件は、電場の最大値が
E(max) ≅ 3 ×106 V/m
を超えないことである。それでは、ベルトに乗せられる
σbの最大値はいくらか?
(b)
ベルトの幅を 1 m、ベルトの移動速度を10 m/sとした時、
この加速器で提供しうるビーム電流の上限値はどの程度か?
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問題2
軌道半径r0=10 m、
最大電子エネルギーK=500MeV
のベータトロンを設計する。
(a)
1周当たりの放射損失はどれくらいに達するか?
(b)
1周辺りの加速エネルギーを、(a)の放射損失を補う程度に得るためには、
どれくらいの磁場Bの時間変化が必要か?
ベータトロンの2倍則Φ=2πr02B(r0)
を用いよ。
(c)
電子が周回に要する時間はどれくらいか?また、最終エネルギーまでに加速に
要する時間を見積もってみよう。
この様なベータトロンに必要な最大磁場を考えると、実際の政策は可能か?もし、問題点が
あれば、どのような設計変更が考えられるか?
<p>
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問題3
四極静電場で、電極の内接円半径が 1cm、電極電位が+5kV、-5kV、
電極の軸方向長さが 40cm のとき、x方向とy方向のレンズパラメータg、f の値を、 運動エネルギー12MeVを持つ
N3+ イオンについて求めよ。
注意
解答は、こちらの用紙を
プリントアウトし、ワープロを使って作成し、3ページ以内のpdfファイルに変換し、
授業支援システムから提出せよ。
提出受付期間は、別途アナウンスする。
なお、提出するファイル名は BJG22001_adev2.pdfの様に自分の学籍番号(例ではBJG22001
としている)を入れておくこと。 この指示を守らない場合は、減点対象とする。
回答内容に不備があれば、個別に再提出を求める場合がある。
授業支援システムでは提出物の差替えは想定されていないので、
提出前に自己チェックできるように時間に余裕を持って提出すること。
レポートの内容、提出法等の質問はメールではなく、授業支援システムの
アナウンスに、学籍番号を明記し(氏名は不要)返信せよ。
個人や友人間で判断し、間違った対応をした場合は、先に記載した様に、減点対象になる。
(last modified at 20th Nov. 2022)