最新量子放射線機器工学特論 レポート(1)
問題
こちらの解答用紙をプリントアウトし、
氏名などを記入して、
以下の設問に解答せよ(手書きすること)。
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問題1
空気中(質量密度 ρ = 0.001293 g/cm3)の
エネルギーE [MeV]の
α線の飛程R [cm]は、R=0.318 E1.5で近似される。
ただし、4 < E < 7 MeVとする。
(a)
210Poからの
α線(E=5.3 MeV)の飛程は空気中でどれくらいか?
(b)
人体での(a)のα線の飛程はどれくらいか?
また、これは赤血球の大きさと比べて大きいか小さいか?
(c)
ラザフオードによる窒素原子核の変換(陽子の発見)の実験を
長さ20センチの円筒型真空容器で再現するためには、容器内の圧力を
どれくらいの範囲に保つ必要があるか?
ただし、簡単のため生成される陽子のエネルギーは入射するα線
と同じと近似せよ。
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問題2
体積V=0.1 m3の2つの容器をそれぞれ1台のロータリーポンプで排気する。
容器AにはQleak=1 × 10-3 Pa m3/s、
容器BにはQleak=1 × 10-5 Pa m3/s
のもれ(リーク)があるとして、以下の問いに答えよ。
ただし、ポンプの排気速度をS=1 × 10-4 m3/s、
到達真空度をPu=10 Paで各々一定とする。
(a)
容器AとBの最終到達圧力はそれぞれいくらか?
(b)
容器内の圧力変化を表わす微分方程式を導き、t=0 sの初期条件
p(0)=1 × 105 Pa
の下での圧力を排気時間tの関数として表わせ。
(c)
(b)で求めた容器AとBの圧力変化を1枚の方対数グラフに表わせ。
(別紙として添付する場合、学籍番号を右上に記入すること。)
注意
ワープロ作成やルーズリーフや市販のレポート用紙の使用は不可とする。
1ページを原則とするが、必要であれば 追加ページを認める。
ただし、裏面への記入は無効とする(評価しない)。
複数枚の解答用紙全体を ホッチキスなどで留めることは固く禁止する。
(クリップ留めは良い。)
友人にヒントなどを教えてもらうことは構わないが、必ず自分で考えた
結果を提出すること。極端に類似の(丸写しの)レポートがあれば、全て0点と
評価するので注意すること。
レポート受付は原則火曜1コマの授業終了時とする。
最終提出期限は5月28日とする。それ以前の提出も歓迎する。
(last modified at 5th May 2019)