文部科学省 原子力人材育成等推進事業コバルト照射プールを用いた
水中放射線測定と画像測定
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H27〜H29 に実施される文部科学省の 原子力人材育成等推進事業 ![]() 本センターが実施する上記課題が採択されました。 日本有数の規模である大阪府立大学のコバルト60 放射線施設を原子力人材育成に活用致します。 放射線、原子力関連の教育、研究施設は国内に多数存在しますが、 大線量を取り扱うことのできる教育施設は極めて限られています。 大阪府立大学は 1PBqを超えるコバルト60線源を保有し、 4つの照射室と水深4.7mのプール設備を備え、非密封放射線施設も有しています。 この施設の放射線安全管理設備を強化し、遠隔操作等の実験設備を整備して、 専門の担当者以外でも安全に実験ができる環境とすることで、 大学院生、企業技術者に安全な研修環境を提供し、 教育プログラムを立ち上げることが本事業の目的です。 産学官連携 原子力人材育成ネットワーク のサイトに案内が出ています。
講習の内容は基本的に以下の様になっています。
大線量放射線の安全な取り扱いと、非密封放射線を含めた安全管理技術を学びます。 水中に放射線検出器、高感度カメラ、レーザー距離計等を設置し、水中での遠隔操作・計測作業を行います。 小型電離箱を用いて、線源近辺の水中線量分布を測定するとともに、高感度のシンチレータ検出器を用いて、線源から離れた位置での微弱な水中放射線測定を行い、水の遮へい特性を確認します。 水中に高感度カメラを沈め線源の画像を撮像します。線源によるチェレンコフ光の強度分布を測定し、線量分布との比較を行います。 高感度カメラは、放射線に極端に弱いことが問題になっています。カメラを水中で線源に近付けると放射線の影響で、画面上に白い斑点状のノイズが出現します。カメラの放射線影響を評価します。 模擬的な表面汚染の分布を、GM検出器およびイメージングプレートで計測し、さらに除染の研修を行います。
(1日目)
(2日目)
[参加資格] 各所属機関で放射線業務従事者の指定を受けている必要があります。 [実施場所] 大阪府立大学 研究開発機構 放射線研究センター ( アクセスはこちら ) [参加料] 無料。学生については旅費の支給が可能です。
[定員] 各実施日あたり 6〜9 名程度 [実施日程]
問い合わせ:大阪府立大学放射線研究センター 環境計測科学研究室
本事業に先立って H24〜H26に行われた、「国際原子力人材育成イニシアティブ事業」
での、「地域に根付いた放射線施設活用による関西連携指導者人材育成」は、
極めて優れた成果があげられたとして、S評価を頂いています。
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